「何があっても生き残る」 日本の生態系トップ?に君臨する東大生と虫を食べる

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いざ実食

 

はい。

と、ここまで小林くんに色々お話を聞いていましたが、いよいよ実食に移りたいと思います。

そうです、アレの実食です。

 

……セミ。

 

色々食べやすいメニューを考えてくれてはいたのですが、時間の都合で天ぷらと素揚げを作ることになりました。

以下、写真閲覧注意です。

 

 

まず、材料はこちら。セミの幼虫です(比較的食べやすいらしい)。

 

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洗って泥を落としていきます

 

次に、衣をつけて揚げていきます。はいドーン。

 

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もう何も言うまい

 

カラっと揚がりました。

 

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インパクトやべえ……。

 

ちなむと編集は最初こそ顔を歪めていましたが、いろいろ手伝っていくうちに悟りを開きはじめ、最終的には(見る分には)何とも思わなくなっていました。

 

さらにちなむと、行きのバス車内で「俺絶対食べたくないよ~アリサがセミ食べてよ~」と言っていたカメラのかめちゃんは、セミの幼虫を揚げ始めたあたりから「お腹すいた~いい匂いすんね、これ。早く食べたい~」と大幅な方針転換を行っていました。あれ?これもしかしなくてもわたし食べなくていいんじゃね?わっしょい!かめちゃん万歳!感想頂戴!YO!

 

 

完成した天ぷらと素揚げを持って飲食のできるスペースに移動し、某三鷹国際宿舎の自治メンバー数人も加わって、みんなで卓を囲います。

 

小林くんが、味付けとして塩とマヨネーズを準備してくれました。

 

両手を合わせて「いただきます!」。いざ実食タイムです。

 

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口にホイホイ放り込んでいく小林くん

 

三鷹にある某国際宿舎の自治メンバーたちも、虫を食べるのは初めてだといいながらも躊躇うことなく箸でつまみ、口に放り込んでいきます。わたしは彼らの感想を聞き漏らさまいと、パソコンを構えます。

 

 

「あ、これ旨いわ」

 

 

どこからともなく漏れた呟き。

 

マジで……?本当においしいの……?

 

 

肉って感じ。ジューシーでぷりぷり

 

噛めば噛むほど美味しい

 

味としてはナッツかな?

 

みるみるうちに減っていくセミの天ぷらと素揚げ。固唾をのんで見守っていたわたしのお腹が「ぐう」と小さな音を立てたその時。

 

「あれ、アリサまだ食べてなくない?」

 

悪魔が来たりて笛を吹きました。

 

カメラのかめちゃんです。あんなにセミは食べたくないと言っていたかめちゃんが、天ぷらを「うめえうめえ」とムシャムシャ食べながらわたしにも勧めてくるのです。

 

みんなの感想だけ聞いて終わらせちゃおう!という安易なわたしの考えをカメラを持ったかめちゃんがぶち壊しに来たのです。

 

 

 

この時のわたしが置かれていた状況を説明しましょう。

 

目の前にはセミの幼虫の天ぷらが置いてあります。取材の前にわたしはひっくり返って動けなくなっていたセミを救ってあげました。あの時セミの命を救ったわたしが、セミの命を食らおうとしているのです。

 

卓を囲むは10人ほどの東大生。あれだけセミ食を嫌がっていたかめちゃんを含む、わたし以外の全員がうまいうまいとセミを食べています

 

彼らの目はみんなこう言っていました。

 

 

「え、なんで食べないの?食べないとか、ありえなくない?」

 

 

そうです。この空間において異常なのは、セミを食べていないのは、わたしだけだったのです。

 

「ほら」という言葉とともに、じりじりと寄せられるセミ。周囲の期待。そしてなにより、わたしの中のリトルアリサが呟いた、「ここまで来ておいて食べないのはライターとしてダメっしょ」という言葉。

 

そのとき、わたしが出した結論は―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えー、セミはですね。土の味がします。

現場から報告は以上です。

 

 

 

 

この時を思えば、人生のうちの恐ろしいことの半分は恐ろしくなくなります。

 

怖いものが減りました。小林くん、本当にありがとうございました!!!

 

あと、例のアレは思っていたよりずっとおいしかったです……。

 

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森へと帰っていく小林くん

 

おまけ:小林くん、無事に網猟免許を取得したそうです。今年中にも罠猟免許を取る予定なんだとか。着々と一人前のハンターへの歩みを進めていますね……。

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ABOUTこの記事をかいた人

アリサ

実質時給692円で働いていました。お友達が欲しいです。

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