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【UmeeTDishes vol.3】ルヴェソンヴェールを訪ねて【東大生バイトぶっちゃけどう思いますか?】

2016.07.31

こんにちは。最近ポケモントレーナーに転職しました。アリサです。たまにUmeeTのtwitterアカウントで飯テロをしています。

#UmeeTDishes で検索検索ゥ!

アカウントの私物化を目論んでいるわけではない。

さて、今回のUmeetdishes企画第三弾。わたしたち取材班は、おいしいごはんを作る「プロ」の方のお話を聞いてきました。

みなさんはご存知でしょうか?

駒場は900番講堂の裏。緑豊かな構内の片隅にある素敵なフレンチレストラン、

「ルヴェソンヴェール」

ここは本当に駒場なのかと目を疑う、美しい外観
目にも鮮やか。彩り豊かな料理
♡の位置にあります。地図はhttp://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_08_j.htmlより

この記事を読んでいる東大生や、その友達の中には、ここでアルバイトをしている人がいるかもしれません。しかし、その認知度はイタトマに比べるとなぜか少し低め。

東大構内にあるにも関わらず、お昼時のお客さんは駒場のマダムが殆どというこのフレンチレストラン、めちゃくちゃ気になりませんか?

一歩入ると普段の駒場とは別な空間が広がっています

というわけで、UmeeTDishes企画第3弾(第1弾もよろしくね)である今回はこのルヴェソンヴェールのシェフである小林さんにインタビューをしてきました。

わたしたちにとって正体不明・謎の存在と化している小林シェフに、自宅で簡単にできるフレンチのレシピや、東大生アルバイトが何かやらかしていないかなど気になる質問をぶつけ、その謎のベールを剥いで参ります。

それにしても、通いなれた駒場とはいえ、オシャレなフレンチレストランは緊張しますね。

それではれっつらごーデース。

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シェフになったきっかけ 

ルヴェソンヴェール駒場シェフの 小林 武則さん

小林シェフ、お忙しいところ時間を割いていただき、ありがとうございます。

本日はよろしくお願いいたします。

小林シェフ(以下、小)「よろしくお願いいたします」

フレンチのシェフということで、勝手に厳格そうな男性を想像していたのですが、すごく優しそうな方で安心しました。 このお方が、あのキラキラで美味しそうな料理を作っているんですね。

早速ですが、まず小林シェフがシェフになった経緯を教えていただけますか?

小「はい。もともとわたしは、工学院大学の出身で、物理や化学が好きな人間でした」

工学院!?めちゃくちゃ理系じゃないですか。物理化学と料理とは、一見関連がないように思えますが……。

どういう成り行きでシェフを志すようになったのですか?

小「確かに大学は料理に関係ないですね(笑) 特にやりたいことは決まっていなくて。ただ、自分にデスクワークは向かないな、と思っていました。将来を考えたときに、会社に属さずフリーでやっていきたいと。昔から家で料理をしていたこともあって、料理人を考えるようになったんです」

なるほど。自分の性格を分析した上での判断だったのですね。

しかし、大学で学んだ専門知識を活かす職ではなく、料理人を選ぶというのはかなり覚悟が必要だったのではないですか?

(http://blogs.yahoo.co.jp/touya_0048/54033785.htmlより)

小「はい、わたしにとって大きな決断でした。ただ、最初からレストランのシェフをやっていたわけではありませんでした。大学を出て、初めはホテルに就職したんです」

ホテルマンだったんですか!

ホテルといえば煌びやかなイメージ

しかし、最終的にはレストランに就職されています。失礼ですが、ホテルの仕事が合わなかったのですか?

小「ホテルって、部署ごとにきっちりと役割が分担されているんです。それぞれのパートが指定された仕事をやる。それはサラリーマンと違わないんじゃないかって。だから、最終的には独立も考えていました。レストランで好きなようにやりたいなと。そんなときに、ルヴェソンヴェールの求人を見つけたんです。特殊な場所にあって面白いと思いましたし、実際に来て見てみると内装もすごく素敵で」

確かに、内装めちゃくちゃ素敵です

自由の利く「レストランのシェフ」のほうが自分にあっていると思ったからこその転職だったんですね。

小林シェフに聞く、おうちで出来るお手軽フレンチ

フレンチって、すごく繊細なイメージがあって、少し敷居が高いなと感じてしまいます。

小「それは固定観念ですね。フランス料理は、古典的な家庭料理が元なんです。骨付き肉や鍋をドーンと出すような。それを、結婚式で出すような単価の高い料理にするときに、丁寧に少量ずつ出しているのです。だから、皆さんがフレンチと聞いてイメージする繊細で難しそうな料理はフレンチの一つの側面に過ぎないのです」

もとは家庭料理なんですか!? フランス料理って、お皿に少量で綺麗な料理が盛り付けてあるので、宮廷料理か何かがもとだと思っていました。

こんな豪華な家庭料理があるなんて

フレンチが実は繊細で難しくないと分かった今、図々しいお願いだとは思いますが、ぜひシェフに家で手軽に作ることができるフレンチのレシピがあれば教えていただきたいです。そしてあわよくばそれを記事に載せさせていただきたいです……!

小「いいですよ(笑)」

シェフ、いい人だ。絶対にいい人だ……。ありがとうございます(号泣)。

早速お願いします!

小「そうですね、例えばカツオを買ってきて、フライパンで周りを厚めに焼いてレモンとバジルで作ったドレッシングをかける。これだけでもう立派なフレンチの出来上がりです」

えっ。

それだけでいいんですか? 

めちゃくちゃ簡単じゃないですか。それなら作れそうです。

というわけで、作ってみました(編集長が)。

デデン

あの、めっちゃおいしかったです。レモンが効いててさっぱりしてました……!

ありがとう小林シェフ、ありがとう杉やん編集長!

どや顔が怖かったのでとりあえず白黒加工を施しました。カツオと編集長。

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シェフが東大生アルバイトについて思っていること

ルヴェソンの特徴の一つとして、東大生のアルバイトが多い点が挙げられると思います。

そこでシェフに、ぜひ働いている東大生の実態を聞いてみたい!

ぶっちゃけ、シェフは東大生のことをどう思っているのでしょうか。

「取材班として東大生の評価を訊ねる」「東大生としてその評価を受け入れる」 両方やらなくちゃいけないのってが取材班のつらいところだな

良薬は口に苦しといえども、とりあえず最初は東大生のいいところからお願いします(ここで少しチキる)。

小「はい(苦笑) やはり、英語が堪能なところですかね。外国人のお客様がいらっしゃった際に、スムーズに対応してくれます。また、計算と仕事のどちらも早くて、すごくちゃきちゃきしています素直な人が多くて、一生懸命仕事をやってくれているので、とても助かっています。また、同世代の人よりも教養があって、社会情勢について話すことができる点は素晴らしいと思います」

褒められました。編集はルヴェソンで働いていなければ英語も苦手ですが、まるで自分が褒められたように嬉しく思います。ありがとうございます。

英語が堪能という点は想像していましたが、素直というのは少し驚きました。「東大生=偏屈」という固定観念が少なからず存在していると思うのですが、素直だと言われるとなんだか嬉しいですね。変なプライドがないほうがお互いすっきりします。

逆に、東大生のしくじり経験談があればバッサリお願いします!(もうチキらない)

小「そうですね、失敗談というと、お客さんにお水をこぼしてしまう人がいます。家で食器の扱いに慣れていないのかもしれないですね」

そこの東大生、もちろん食器は自分で洗ってるよね?

余談ですが編集は先日、東大生が生まれて初めて食器を洗う現場に居合わせました。震える手でスポンジを握る東大生。ウミガメの産卵を見たかのような感動を覚えました。

注:画像は陸ガメです。

それはともかく、不器用な人が多いのかもしれません。ここら辺は個人差があるので一概には言えませんが。

東大生に直してほしいと思うところはありますか?

小「対人関係ですかね。内向的というか、自分をうまく表現できない人が多いように思われます。お客さんとうまくコミュニケーションが取れない、といった風に」

刺さります。刺さります。初めてインタビューをしたあの日。緊張しすぎて噛みまくったあの日。自分でも途中から何を言っているのかわからなくなったあの日。なぜか他の人と同じタイミングで喋り始めてしまい「あっ、先どうぞ」ってなるアレ……

東大の中では普通のコミュ力を持っていると思っていたわたしは、某私大サークルに潜入した際彼らの圧倒的なコミュ力の前に灰になりました。何なのあのフリーザたち。一体どこでこの差がついたのか……。

あいつら会話が途切れる瞬間がないんだぜ

ポシティブに、1を言えば10を理解してくれる東大生の間では言葉が失われつつあるのだ、という風にとらえておきます(みんなでコミュ力をあげていきましょう)。

TFTメニューについて思うこと

みなさん、TFTメニューをご存知でしょうか?

TFT(Table For Two)という団体がルヴェソンヴェールをはじめとして、本郷のメトロ食堂などと連携して提供している特別なメニューです。詳しくはこちらから。

このTFTメニュー、何がすごいって、一食の注文につき20円がアフリカの子供たちの給食代として寄付されるというのです。

実際にTFTメニューを作っている小林シェフは、このTFTメニューについて、どうお考えなのでしょうか?

小「社会貢献を通してフランス料理を普及させていくことや、世界中の人に幸せになってもらうためにできる限りのことをするというのは、会社の理念として大前提ですし、大変良いと思っています」

ルヴェソンヴェール、店名だけでなく企業理念までかっこよかった……惚れました。

私たちの一食が誰かのためになるのであれば、ぜひ注文してみたいですね。

ルヴェソンヴェール駒場でのTFTランチのパスタ。お値段は1100円だそうです。

シェフ、本日はお忙しいところをありがとうございました(貴重な休憩時間を割いてインタビューに答えてくださいました)!

一介の東大生として、人並みのコミュニケーション能力を身に着けると誓います。

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(おまけ)東大生アルバイトにも話を聞いてみた

同じ職場で働く社会人からの東大生の評価を聞くことができたのはすごく新鮮でした。

それにしても、働いている側の東大生はどう思っているのでしょうか。聞きたい、めっちゃ聞きたい。

聞きました。

インタビューに答えてくれたのは、眼鏡がチャーミングな理科1類2年の山原大歩(たかほ)さんです。

かっけぇ

山原さん、今日はありがとうございます!早速ですが、どうしてルヴェソンヴェールでアルバイトをしようと思ったのですか?

山原さん(以下、山)「知り合いがここで働いていて、楽しそうだなって思ってました。ちょうどその知り合いが辞めることになって代わりの人を探していたので、ちょうどいい機会だと思いまして」

なんでも、山原さんは東大オーケストラに所属しているらしく、ルヴェソンヴェールには東大オケの人が多いんだとか何だとか。高貴なる人々の巣窟やんけ!

ところで、山原さんはアルバイト中にしくじったことはありますか?(心なしか小声)

山「はい、さっきワイングラスを割ってしまいました……」

えええ、さっき!?超近っ!彼もまた、食器の扱いに慣れていない系東大生の一人なのか……?

その、怒られました?(心なしか小声)

山「はい、でもそこまでは。みなさん優しいので

すごくいい労働環境なんですね。実質賃金692円でこき使われ病みそうになったわたしからすると、羨ましくてたまらないです。

山「スタッフの皆さんがとても優しくて働きやすい上に、まかないがとっても美味しいので……

出た。

まかない。

飲食店バイトがよく自慢してくるやつ。

今日の賄い最高だった笑」とか言って画像とともにツイートして夜にお腹を空かせてくるやつ。

それにしても、ルヴェソンヴェールの賄い、めっちゃ気になる。

というわけで、賄いの写真を手に入れました。こちらです。

でん
ででん
でででん

天国かよ……。

天界の住人山原くん、ありがとうございました!


UmeeTDishesでは、東大のキャンパス周辺にあるたくさんの飲食店について情報を募集しております。

おいしいお店はもちろん、コスパの良いお店や、店主が個性的なお店・独特な雰囲気を持つカフェなどなど。

おすすめのお店がある方、ぜひツイッターやメッセージで教えてください。

あなたの行きつけのお店に編集が突撃するかも……?

この記事を書いた人
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アリサ
はじめまして! アリサです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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