神童の挫折と闇の大学生活。そして、復活の物語。

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筋骨隆々のパーフェクトエロティックボディ。

・・・いやいやいきなり何見せてんの、そういう特集!?

とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは真剣なドキュメンタリーです。

 

これは、ある神童が東大に来て、深い絶望を経験する物語。そして、そこから這い上がっていく物語です。知力とユーモアと筋力を盛り込みつつも、彼が囚われた闇を解剖していきます。  

 

ひたすら波乱万丈な彼の半生をお楽しみください。

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学生証

  1. 氏名:バヤシコさん(24)
  2. 所属:理学系研究科地球惑星科学専攻 修士1年
  3. 進路:TENGA内定からの内定辞退からの大学院中退

東大を目指した理由:片思い

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「かわいいキャラ」を自認するばやしこさん。確かにかわいいけどこの子が今やムキムキ…

 

バヤシコさんは1991年に神戸市にて生まれ、その幼少期を神童として過ごした。 成績はいつも 学年トップで、運動をやってもいつも1番。 兵庫県の名門・甲陽学院を目指し、当然のように入学した。

 

彼はその男子校時代を三種の神器[メタルギア, ポケモン, モンハン]の1つであるメタルギアに注ぎ、彼女なしゲームオタクガリ勉中高生としてその6年間を過ごした。そんな彼にも、受験の時期が来た。

 

「東大を目指したんは、片思いの女の子に認められたかったから」

 

その思いも虚しく、東大合格も視野に入ってきた頃、その子に彼氏がいることがわかった。最大の動機を、失ってしまった。

 

しかし、もう勉強するしかなかった。

 

幸せなキャンパスライフを信じ、わらにもすがるように受験勉強をした。見事、合格した。

 

「やっと東大に入れて、ようやく幸せになれると思ったわ。努力すれば幸せになれると信じとったし、それが当然やと思っとったからな。だってさ、その辺のよう分からん、努力とかしたことないやつの方が幸せとか、絶対ありえへんやろ!」

 

そんな彼を待つキャンパスライフは、一体どのようなものだったのか・・・

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東大合格の歓喜が伝わってくるいい笑顔です!このあと始まる深い闇も知らずに・・・

 

毎日流血。闇の駒場時代から抜け出すまで。

かくして彼は理科一類に入学。しかし、これが終わらない闇の時代の始まりであった……

 

理科一類に入ってすぐに感じたのは、圧倒的無力感だった。 自分よりも圧倒的に出来る人の存在を前にした、絶望だった。即座にもう、勉強では闘っていけないと悟った。勝てる気がしない。

 

入った運動部でも、もっと出来るやつが山のようにいた。勉強も運動も、自分が得意だったはずのすべてが、奪われたような気分。そのまま留年し、半ば思考停止のまま暮らす……特になんの思い出もないような時間を過ごした。

 

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大学生活のほとんどを部活動に費やしていたバヤシコさん。雑念を捨てるために、ずっと坊頭だったらしい(笑)

 

ただつらさだけが彼を支配した。死にたいとすら、何度も、思った。

 

彼はもはや、自己を喪失していた。

神童だったからこそ、勉強に賭けてそして勉強で認められてきたからこそ、東大に来て「もはや何も誇れない自分」に絶望する。何者かになれると思っていた自分が、実は砂粒でしかなかった。

 

「何を贅沢な。東大に受かっただけで十分じゃないか」とあなたは言うかもしれない。でも共感する人もいるはずだ。周りが凄すぎて、自分が本当に取るに足りないと感じることの、苦しみ。

 

そしてバヤシコさんは、そんな中でも、そこまでしなくてもいいのにというくらい、思いつめ悩み続け、自分を痛めつけていたのである。

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厳しい部活動の練習で、ボロボロになった手のひら。毎日文字通り、「流血」していたという・・・

 

骨折に、「救われた」

―――そんな矢先に、転機は起こった―――

 

大学2年の冬の出来事だった。

「部活動の練習中、足からボキッという音がなったんや。」

手術を必要とする大けがをし、一週間の入院を余儀なくされた。

 

「でもそのときまず最初に思ったんは、きっと骨折やしこれでいろいろ休めるな、っていうことで。」

そう考えてしまうほどに、闇は深かった。心は、とうの昔に折れていたのだ。

 

しかし、ひたすら止まらずに走り続けてきた彼にとって、一週間というこの入院期間は、人生について考える時間になった。

 

「小林さん、東大なんですか~!しかも運動部!ムキムキですね!」

ナースが気軽に話しかけてくれる。

頭もよくて、運動もできるなんて、人生楽しいに決まってますね!」

(え、全然楽しくな・・・)

「将来、どんな人になるんだろう(^^)きっと社会の役に立つ人になるんだろうな~!」

(俺が社会の役に・・・!?)

 

今の自分の認識と、周囲からの見られ方のギャップにハッとした。

立派に働いているそのナースが自分(当時20才)と一歳しか違わないというのも、衝撃だった。

 

 

それから一週間の間、ナースの言葉が頭を反芻し続けた。

人生について、考えた。

 

 

『こんなに追い詰められなくったって、他の大学生と同じように、もっと気楽に人生を楽しんでもいいんじゃないか?』

そんな考えが、彼の中で芽生え始める。

 

考え方を、変えてみた。

『今を楽しむスタンスで生きてみよう。』

 

そう、骨折という不運は、確かに彼を救ったのだ。

第二の人生が、始まった気がした。

 

卒業するときには必ず、同級生にお前は変わったなと言わせたる。」

こう決意して、彼は闇から這い上がっていく。

 

やっと楽しめた大学生活

飲み会でノリノリの図。凄く気さくな人柄が出ていますね。

飲み会でノリノリの図。凄く気さくな人柄が出ていますね。

 

血と涙の時代を終わらせられたのは、骨折が直ったその足を、部活動の外へ、一歩踏み出した勇気のおかげだった。

 

体育会でバリバリやっていたせいでなんとなくバカにしていた「サークル」。しかし、大学生活を楽しんでみようと決意したバヤシコさんは、あえてそこに飛び込んだ。

 

まったく雰囲気の違う人たちに囲まれて、若干コミュ障っぷりを露呈しつつも、段々と「普通の楽しい大学生活」を受け入れはじめた。英語サークルに入り、多くの友人を作り、「ムキムキな先輩」として後輩にも崇められるようになるのだ。

 

2年の夏、進学振り分けでは、かき集めた得点でなんとか理学部地球惑星環境学科に内定した。

体を動かすのが好きな性格とフィールドワークという研究スタイルが合致した。化石を掘ったりそれを顕微鏡で調べたり、充実した学科ライフを送った。 院試にも見事合格、ロシアへ海外調査に出かけるなど、駒場時代とは打って変わって学業にも取り組むようになる。

 

また同時にマッチングアプリを使って彼女も次々にGET!!ハードな部活動で鍛えた体をやっと披露する機会も手に入れ、過去を取り戻すように充実した大学生活を謳歌していた。

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(注:バヤシコさんによると、「部活動でしんどい思いをしとったおかげで、今では日常の大抵のことは簡単に思えるようになった。部活にはむっちゃ感謝しとる」そうです)

 

…….ところが、彼は卒論をきっかけに、研究の道を諦めることになる。

楽しく化石を掘るだけでは卒論は書けない。膨大な実験とその集計の連続。実際の研究生活は彼にとっては辛いものだった。そこで彼は就職することを決意し、就活を始めた。

 

「性」に関する ミッション意識でTENGA内定。

しかしながら、研究をやめた今、一体何を軸に就活すればいいのか。

自分の中を探してみた。

あった。それは「性」だった。

中・高・大とずっと考えてきた、唯一のことだった。

 

思えば、彼はいつも性のエネルギーに突き動かされ、ここまで走り続けてきた。

 

東大に合格したのも。ハードな部活動を頑張ってこれたのも。

(ちなみに、部活動時代にがむしゃらに頑張れていたのも、実は部内の片思いの子に認められたかったからだそうだ!!)

 

「異性に認められたい」

この思いが人をどれほど突き動かすかを、彼は身をもって知っていたのだ。

 

一方で、「異性に全く認められない」

この状態が、人をどれほど絶望に追い込むかも、彼は痛過ぎるほど知っていた。

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画像はneverまとめより転載

そして出会ったのが、TENGAである。

性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」 その理念の大きさに惹かれた。

 

「性的に満たされてる人が鬱になったり、これ以上頑張れへんとか思うことってあんまないと思うねん。少なくともメンタル面で受ける恩恵は計り知れへんやろ。性的な面で少しでも満たされて、みんなが自分の頑張るべきことを頑張れるようになったらええなーって」

 

今の世の中じゃ、頑張ったところで「※ただしイケメンに限る」とかいうバカげた風潮のせいで、オトコたちの頑張るエネルギーが失われているような気がしてならない。実際に彼自身も、実らなかった過去の恋の経験から、性をかつてほどのエネルギーに変える元気がなくなっている自分を感じている。

「もっと、性のエネルギーを、前進へのエネルギーに変えられる社会を作りたい」

TENGAでなら、それができる。

TENGAの面接では、その情熱を、渾身の思いを、伝えた。

こうして在りし日の神童は東大に行き、そしてTENGAへ内定したのである。

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バヤシコさんのツイートより

 

嫌なことはいつでもやめられる

見事手に入れたTENGAの内定であったが、 親に猛反対された。決意を伝え、何とか説得を試みたものの、かなわなかった。

 

バヤシコさんは闇の中で成長し、神童という殻を破ったものの、親にとってはまだ大事に育ててきた神童だった。彼が戦ってきた「自分への高すぎる期待」と同じように、「周りからの期待」というものもまた、本当に強固な縛りなのだ。

 

決意が固かっただけに、TENGAを捨てるのは苦しい決断だった。

しかし、実は彼はまだあきらめていない。「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」という理念は、彼に刻まれたままだった。まずは自分を成長させるため他の入り口を見つけることにした、というだけである。

 

そうして現在、彼はある商社への就職が決まっている。「規模が大きいというわけではないが、自分が活躍するにはそれくらいの方が良い」と考えている。会社の名前ではなく、その先の自分を見据える。やりたいことは、その先にある。

 

「性のエネルギーの強さは人一倍知ってるつもりやから、絶対に将来、性の可能性を広げる会社を作る。自分の手で、変えてやる。オトコたちがもっと全力で頑張れる社会にならなアカン」

 

熱く語るバヤシコさん。

日本の性を取り巻く環境を、彼が変える日も近いだろう。

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彼が大学生活で学んだのは、「いやなことはいつでも辞められる」ということだった。ストイック過ぎる性格は彼を追い詰めた。しかし、骨折という転機により、彼は「気楽に人生を楽しんでもいいんじゃないか。」と思えるようになった。今は就職して、そこで全力を出す。でもいやになったら、考え直すことだってできる。

 

もしあなたが今、何かしんどい思いをしているなら・・・、辞めてもいいのではないだろうか。自分に厳しい余り、自分を痛めつけてはいないだろうか。頑張りすぎていないだろうか。

 

最後は、人生を楽しむ現在のバヤシコさんの笑顔で締めたい。

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バヤシコさんのブログ 「バヤシコが〇〇について本気出して考えてみた」 はこちら

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撮影: 佐藤雄志

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