【破壊光線の作り方】東大の博士課程たちが10分で伝えてくれる研究の最前線が気になりすぎる【君はハチミツの中で泳げるか】

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この世には、「博士課程」という不思議な生き物がいます。

彼らは、就職すればいくらでも稼げるのに、あえて大学に残り、マスターを取ってもなお、研究を続ける人たちです。

なんと、この五月祭には、28人の東大の院生(大半が博士課程)のみなさんが一挙に集結し、東大の研究の最前線を、たったの10分で分かりやすく解説してくれる企画があります!

彼らが魅入られている、「研究」という名の悪魔。その悪魔の魅惑的なささやきを凝縮した『10分間×35テーマ』の至高のプレゼンたち。面白くないわけがない!

恐ろしく豪華な企画、『10分で伝えます! 東大研究最前線』。この企画の面白さと、なによりそこに関わる魅力的過ぎる博士課程のみなさんの姿を、一足先に覗き見しちゃいましょう!

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博士課程って何なんですか?

『10分で伝えます! 東大研究最前線』、企画者の博士課程のみなさんにお会いして、まず口をついたのがこの質問でした。

「博士課程っていうのは院の中で修士を取った後、さらに研究をするために進学した人たちです。研究科によって、進学手続きだけで進めたり、テストがあったり、厳しい選考があったりさまざまですね。」

え、お金っていくらもらえるんですか?

「いやもらえないですよ、っていうか学費払ってますよ?

むしろ払ってるんですか!!

「病原体がいかに合理的に、病気にした宿主を操って有利に繁殖しようとするか」の熱弁タイム

「病原体がいかに合理的に、病気にした宿主を操って有利に繁殖しようとするか」の熱弁タイム

「学部生とほぼ同額払ってます。学振っていうのを取れると月に20万もらえますが、バイトや仕送りや奨学金でやりくりするわけです」

同期にはバリバリ働いている人もいるんですよね?

「もちろんです。まぁ冷静に考えると何で博士課程なんか来たのか分かんないですよね」

言っちゃいますかそれ。

冷静に考えられないほど研究が好きになってしまったっていうことですね」

そこまで入れ込んでしまったんですね・・・

”人間としてのまともな生活を送る”ことの優先度が低くて、研究が上回っちゃってるっていう」

やはり不思議な生き物・・・

「高速カメラが捉える、一秒よりずっとずっと細かい時間が生み出す世界について」語っていただきました。

「高速カメラが捉える、一秒よりずっとずっと細かい時間が生み出す世界について」語っていただきました。

博士課程ってその後どうなるんですか?

「まず博士号を取るためにめっちゃ研究します。そこから就職する人もいますが、研究者を目指すならポスドクとして更に大学に残ります。ここでひたすら成果を出さないと上にいけません。飢え死にします

シビアにも程があるのでは・・・

「『世界が100人の村だったら』のパロディーで、『100人の博士課程がいる村』っていうのがありますが、8人は死んだり行方不明になったりします

冗談じゃなさ過ぎるよこれ。

「まぁ、そういうわけで本当に好きじゃないと博士課程には来ないですね」

真の意味で、最前線で闘う人たち。

そんなシビアな競争の渦中にいるみなさんは、今回の企画に、どんな目的を込めているのでしょうか?

研究の面白さを知ってもらいたいという一心でやってます。もともとその分野に興味がないような人にこそ、魅力を伝えたいです。」

興味がない人にこそ、ですか! 「東大研究最前線」と銘打たれているので、難しすぎてついていけないかもとビビってるんですが・・・

博士号を取るためには、自分のやってることを噛み砕いて説明できなきゃ話にならないので、分かりやすさについては安心してください」

「日本人らしさ」「アメリカ人っぽさ」のような国民性って、本当にあるのか? どうやってできるのか? を研究されています。

「日本人らしさ」「アメリカ人っぽさ」のような国民性って、本当にあるのか? どうやってできるのか? を研究されています。

博士号って、やっぱり難しいんですか?

「まず、『その研究、何が新しいの?』とか『何が面白いの?』っていう質問に答えられないとダメです。だから面白く話せるのは必須になってきます。」

厳しい質問ですねそれ・・・レポート課題とかとはわけが違う。

「一番シビアなのは、本当に新しくないと博士号にはならないってことです。先人が積み上げてきたところから、ちゃんと進んでいるかどうか。研究の世界において本当に切実に最前線で戦っているのは、そういう意味では教授よりむしろ博士課程です。

ガチだ。ガチの最前線だ。全く誇張とかじゃないんだ・・・

クレイジーな発表テーマたちを紹介するぜ!!

僕が下手に言葉を弄するよりも、魅力的すぎる発表タイトルの数々を見てもらったほうがいいでしょう。特にインパクトがヤバかった3つの発表タイトル+紹介文をここで公開しちゃいます!

君はハチミツの中で泳げるか?:微生物の泳ぎの物理

ホタテはハチミツの中を泳げるのか? 微生物たちは水中をどのように泳ぐのか? ドロドロの液体の世界やミクロの世界では、我々の直感が通用しません。この2つが流体力学の「ホタテ貝定理」で繋がります。かわいい微生物の泳ぎを、物理の視点で一緒に眺めましょう! (西口 大貴さん 理学系研究科 物理学専攻 博士課程)

「微生物の泳ぐ姿がめちゃくちゃ可愛い」と慈しむような視線

「微生物の泳ぐ姿がめちゃくちゃ可愛い」と慈しむような視線

ちなみにその視線の先にあった「泳ぐ微生物の動画」。うん、理解しがたい。

このプレゼン、特別に見せてもらったのですが、本当に微生物の世界にのめり込んでしまいました。笑える要素も散りばめられてて脱帽・・・

破壊光線の作り方

「ゴジラが建物を壊すときに口から出すアレ、火炎放射なのでしょうか? 個人的には、指向性を持っているので、破壊光線ではないかと思っています。残念ながら、ゴジラのような破壊光線はまだ作れませんので、代わりにこの世で実際に作れる破壊光線を紹介します。」(廣井 卓思さん 理学系研究科 化学専攻)

いや気になる。もう既にタイトルの破壊力が・・・

ミッキーマウスは何人いるのか:虚構の哲学

小学生の頃、ミッキーの着ぐるみが複数あることを指して「本当はミッキーってたくさんいるんだよ!」と誇らしげに語った記憶があります。でも最新の哲学からすると、当時の自分は間違っていました。着ぐるみが複数いてもミッキーは一人。これを擁護します。(松本 大輝さん 人文社会系研究科 基礎文化研究専攻 博士課程)

そんなことを大真面目に最新の哲学で・・・聞きたい・・・


せっかく東大の学園祭に来るのなら、これはもう、とにかく聞きに行くしかない!

しかもプレゼン後には、ほぼ無限に質問できるとか! 博士課程という生き物自体に興味がある方も「なんなら動物園感覚で来てください」とのことでした。遠慮しないでください! 噛みついたりしませんよ!()

『10分で伝えます! 東大研究最前線』のホームページはこちら。 タイムテーブルや発表タイトル・紹介文もすべてご覧いただけます! 聞きたいプレゼンを狙いつつ、ぜひ「興味が無い」分野も一緒に聞いていってください。

きっと世界が違って見えるはずです。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

杉山大樹

UmeeT編集長 常にエンターテイナー的でありたいです。 笑論法創設代表・東大エンターテイメント広報部部長

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