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【ピタゴラスイッチ究極進化版】一年がかりで面白さを追求した精密な展示『精密Lab』 【五月祭】

2016.05.14

五月祭!今年のテーマは「東大生に、恋した日。」私たちは、今日、精密工学科に恋をしてしまいました。精密工学科の展示にかける情熱がすこいです。魅力的な展示の数々に、思わず心を撃ち抜かれてしまいました。

幅広い分野をカバーする精密工学科

今日はお願いします。さて、今回は五月祭の企画の紹介もしていただきたいのですが、その前に、精密工学科がどのようなところか教えていただきたいです。精密工学科って名前からやっている内容が想像しにくいですよね。

福島さん「精密工学科は元は造兵学科という名前で、兵器を作る学科でした。戦後、精密工学科と名前を変え、加工、切削、計測などの技術を主に扱う学科となりました。今は、これらの技術の発展に伴い、精密に絡むこと全てを扱う学科になりました。」

なるほど、昔は兵器づくりから始まった学科なんですね。日本の歴史を感じます。精密に絡むこと全てって言うと具体的にどのようなものですか?

福島さん「医療用機器や、ロボット、AR(現実拡張)、画像処理など、本当に幅広いです。私はもともと、医療機器に興味があって精密工学科に進学しました。」

本当に幅広いですね。機械から、映像技術までできるんですね。福島さんは、医療機器の研究をしているんですか?

福島さん「実は、今はサービス工学というものをやっています。精密工学科に入ってから、実習の講義でサービス工学に惹かれてしまいました。ANAのキャビンアテンダントの研修システムを考える研究をしています。実際に、ANAのキャビンアテンダントのミーティングに参加したり、飛行機に搭乗したりと、現場に脚を運んで研究してます。

キャビンアテンダントの研修システムを作っているなんて、面白いですね。精密工学科、思った以上に色々なことをやっています!講義を受けて知識の幅が広がったあとで研究内容の選択肢がたくさんあるのはいいですね。

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一年がかりで作る!精密な作品!

今回、五月祭の展示内容を実際に見せていただけるとのことで、設営中の精密Labに行ってきました。前日準備でお忙しい中、本当にありがとうございます!

群ロボットとプロジェクションマッピングを利用した対戦ゲーム

室内に入ると目に飛び込んでくる凄そうな展示の数々!私たち大興奮です。
これはなんですか!

福島さん「これはMRPM、マルチロボットアンドプロジェクションマッピングという対戦ゲームです。お客さんにロボットを操作していただき、AIで動いているロボットと陣取り合戦のような対戦ゲームをしていただきます。フィールドやロボットの模様を上に設置したプロジェクターからプロジェクションマッピングしています。」

めっちゃ楽しそうじゃないですか!精密Lab、ロボットを操作して対戦ができるようです。こんなに楽しそうな展示があるのに、知らないと損ですね。これは全部一から作っているんですか?

「そうですね、全て一から作っています。ハードからソフト、ゲーム画面のグラフィックまで、自分たちで作りました。」

転がる箱 箱を応援したくなります

こっちの展示は何ですか?

福島さん「これは、転がる箱という展示です。箱を転がしてパズルを解くゲームになっています。台の下から磁石の反発を利用して転がしているので、自分で転がっているように見えるんです。」

転がってる箱が可愛いですね、NHKの番組に着想を得て作ったみたいです。箱を応援したくなります。どちらもすごい展示ですが、作るのにはどのくらい期間がかかっているんですか?

「準備は去年の五月祭が終わった直後から始めました。ほぼ1年かけて準備しています。

ずいぶん準備に時間をかけているんですね。気合入ってますね。

転がる箱を操作するUmeeT編集長 楽しそうです!

他にも、面白そうな展示がたくさんありました。これは実際足を運ぶしかない!

アーク放電を用いたスピーカー 感電しながら作ったそうです

リピーターのいる人気企画「精密スイッチ」

幾つか企画を紹介していただきましたが、他にオススメはありますか?

精密スイッチ 3年生が協力して作ってます!

福島さん「3年生がやってる、精密スイッチという企画は、リピーターもいる人気企画なんです。去年も来ましたって言ってくれる方がいるんです。3年生が、1人1装置を作って、ピタゴラスイッチを作るんです。」

どの展示も本当に面白そうですね!当日は絶対混むと思うので、並ばずにじっくりと展示を紹介してもらえた私たちは本当にラッキーかもしれないです。

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とにかく面白さを追求しました!

展示を作る上で、重視している点とかありますか?

福島さん「精密工学科では、工学部の堅くて面白くなさそうというイメージを崩したいと思っています。そのために、展示物を作るときは、見て面白いものは何かということを常に考えています。そこで、基本的に参加型の企画で、自分たちの作りたいもので、面白いと思って貰えそうなものを作っています。」

ありがとうございます。最後に、一言お願いします。

福島さん「一年がかりで、準備しているので、その頑張りを見て欲しいですね。どうしたらお客さんに楽しんでいただけるかを常に考えているので、是非、楽しんでもらいたいです。」

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pst
情報系の院生をしています。星空が好きです。
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